岸和田東ロータリークラブ 国際ロータリークラブ第2640地区
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〜会長の時間1月〜
 2009年1月9日
 明けましておめでとうございます。今年も皆様には良い年であります様に祈念致します。また、変わらずロータリー活動にご協力をお願い致します。年末から新年にかけましても暗いニュースが多く報告され、日本はこれからどの様になっていくのか心配です。今こそ“素晴らしき日本”を再確認して行きたいものです。昔、日本を訪れた世界の知識人、宗教家、軍人がこぞって驚嘆し、書き残した日本賛辞の数々、それは私達が見失った「日本人の美徳」の原型であると思います。今月は4回の例会でその昔渡来した歴史に残る人々の日本について語られた話を簡単に報告いたします。

フランシスコ・ザビエル

 1549年、日本に初めてキリスト教を伝えたスペイン人。 鹿児島上陸2ヶ月半後の証言は西欧人による日本人についての最初の公式報告であります。
此の国民は、私が遭遇した国民の中では一番傑出している。
 「そこで私は、今日まで自ら見聞し得た事と他の者の仲介によって識る事の出来た日本の事を貴兄などに報告したい。先ず第一に、私達が今までの接触に依って識る事のできた限りに於いては、此の国民は、私が遭遇した国民の中では一番傑出している。私にはどの不信者国民も、日本人より優れている者は無いと考えられる。日本人は、総体的に良い素質を有し、悪意がなく、交わって頗る感じがよい。彼らの名誉心は、特別に強烈で、彼らにとっては、名誉が凡てである。日本人は大抵貧乏である。しかし武士たると平民たるとを問わず、貧乏を恥辱だと思っている者は一人もいない。」

エドワード・ワーレン・クラーク

 米国の教育者。1873年開成学校で教鞭をとり、1875年帰国。
日本人はおそらく世界一の礼儀正しい国民である。
 「子供達は学校でも家庭でも、長上に対する礼儀と尊敬を第一の絶対必要条件として躾られる。若い人達の上品な挙止には全く驚かされる。日本人は、おそらく世界一の礼儀正しい国民である。はだしで歩き、アメリカ人ほど衣類は身につけないが、文明人と自称する多くの国民よりも、たしかに礼儀正しく親切である。殊に子供達は決して喧嘩腰になったり、手に負えないような事がなく、両親や教師には従順で、忠実であり、それだからかえって幸福なのだ。学校でも無秩序な状態に近づく様な事は起こらず、ごくつまらぬ服装の子供でも態度に上品な所があった。」

 2009年1月16日
 本日は残念なお知らせがございます。中橋会員から退会届けが出され、理事会で受理致しました。古い会員が退会され、淋しい気持ちです。
 今年の初例会で、今こそ素晴らしい日本を再確認して努力していきたいと話しました。昔の外国人が日本に来て、どの様な印象を持ったか…ほとんどの人は日本の事を賛美しております。本日は、ドイツの建築家で、桂離宮の素晴らしさを世界に知らせた事でも有名なブルーノ・タウト氏の日本観を彼の友人にあてた手紙から抜粋して報告致します。

ブルーノ・タウト

 「日本の文化について、とりわけ顕著な一事は、老年の人達の地位である。青年達が活気に充ちている事は、どこの国でも同じだ。しかしこの国の老人達は一際すぐれている。この人達こそ日本の精神的基礎を成すものの様に思われる。他の国だったら老人の生活といえば、いかにも孤独である。ところが日本では老いるにつれて、ますます伝来の文化的環境にしっくりはまって来る。友情にしても、その時々の単なる同情ではなくて、精神的、芸術的な仕事と関心との極めて自然な交換である。日本では老齢と共にいよいよ高い境涯へ入っていくような印象だ。また青年もこういう高尚な境地に自分の行動の確実な基準を求めるのである。この國の老年の美しさはまさにここに由来する。きわまりなく簡素な生活をしている老人は、かつての『時めく』時代よりも、むしろ高い尊敬を受けている。私は、この様な例をいくつも見た。」

 2009年1月23日
 本日のお客様の田畑様、ようこそおいで下さいました。のちほどの卓話、よろしくお願い致します。
 昨年末、世界的な不況が日本に及び、毎日の様に紙上をにぎわしております。この様な時にこそ原点にもどり、素晴らしき“ニッポン”を再び取り戻す様に努力をして行かないといけないと思います。今月は、昔、日本に来られた外国人からみた日本、その日本絶賛語録を紹介しております。
 今回は、ポール・クローデル(大正時代のフランス大使、劇作家、詩人で彼の詩劇には能や歌舞伎の手法も取り入れられています。)とハインリッヒ・シュリーマン(ドイツの考古学者、幕末の日本に3ヶ月滞在)の2人の「日本絶賛語録」を紹介いたします。

ポール・クローデル
 私が断じて滅びない事を願う一つの国民がある。それは日本人だ。あれ程興味ある太古からの文明は消滅させてはならない。日本人は驚くべき発展をしたが、それは当然で、他のいかなる国民にもこれ程の資格はない。彼等は貧乏だ。しかし高貴だ。あんなに人口が多いのに…。(第二次世界大戦中、日本の敗色が濃くなりつつあった1943年にフランスの詩人、思想家ポール・バレリーに語った。)

ハインリッヒ・シュリーマン

 もし文明という言葉が物質文明を指すなら日本人は極めて文明化されていると答えられるだろう。なぜなら日本人は工芸品において蒸気機関を使わずに達する事の出来る最高の完成度に達しているからである。それに教育は、ヨーロッパの文明国家以上にも行き渡っている。シナも含めてアジアの他の国では、女達が完全な無知のなかに放置されているのに対し日本では男も女も皆、仮名と漢字で読み書きが出来る。

 2009年1月30日

 月日の経つのは本当に早く、今日は1月の最後の例会となりました。まず、報告事項ですが、1月24日(土)、岸和田北RCの20周年記念式典がゲートタワーホテルにて開かれました。今年度は近隣クラブの周年記念が多く、貝塚RC、阪南RCも2月、3月に予定されています。私のゴルフに行く回数が減るのは残念ですが、各クラブの益々の発展を祈り出席させていただくつもりです。
 今月は、昔、日本を訪れた外国人の日本に対する印象、思いを紹介しております。今回は、アメリカ人宣教師、医師、語学者で、ヘボン式ローマ字で有名なジェームス・カーチス・ヘボン氏と、近代絵画の巨匠、日本の浮世絵技法と日本文化に影響をうけた、有名なビンセント・ゴッホの言葉を紹介させて頂きます。

ジェームス・カーチス・ヘボン
 「地球上に日本人の様な人種は他にない。日本人は哲学的精神の研究の対象である。日本人は審美眼のある人種である。美しいものを好むが、またグロテスクなものも好んでいる。美術の方面、たとえば青銅の作品、陶磁器製造法、園芸などにおいて、日本人をしのぐほどの他の国民はない。」

ビンセント・ウィレム・クァン・ゴッホ
 「彼ら自らが花のように、自然の中に生きていく。こんなに素朴な日本人たちが、われわれに教えるものこそ、真の宗教とも言えるものではないだろうか。日本の芸術を研究すれば、誰でももっと陽気にもっと幸福にならずにはいられないはずだ。われわれは因襲的な世界で教育を受け、仕事をしているけれども、もっと自然に帰らなければいけないのだ。」